ボケとツッコミの心理学
年末年始、テレビには芸人さんがたくさん登場してきます。あの人達の話術にはいつも舌を巻きます。いわゆるボケとツッコミの応酬ですが、それでコミュニケーション上手になれるなら、ちょっと心理学的に研究してみるのもおもしろいなと最近考えているところです。
まず普通の人間関係を考えた場合、誰かのちょっとおかしなところを別な人がツッコミを入れるわけです。「それ変でしょ」と。そこで言われた方はボケるのがお約束です。「ほっといて、これが最新のファッションなんだから」 これで何となく愉快なコミュニケーションになって、お互いちょっと親近感が湧きます。
でも言われたほうがボケてくれなかったら、ツッコんだ方は口の悪い嫌な人になってしまいます。だからボケてくれる人でないと安心してツッコめません。
そこまで考えて私は2年前から習っている柔術という武道を思い出しました。まず受け身を身に付けないと怪我をしますから技の練習に入れないのです。ボケの練習をしないとツッコミという技を掛けられないのです。