心の禁戒

先週は禁戒の話をしました。不殺生(非暴力)、不偸盗、不妄語、不貪、不邪淫でしたね。これを身口意に守ることが求められます。非暴力を例に取ると、身体的な非暴力はもちろんですが、暴力的な言葉を吐くことはせず、そして暴力的なことを考えそうになったときも、早々にそれに気づいて、考えないようにするということです。考えないようにすれば、言葉にしもしないし、行動に移すこともありません。だから心の禁戒が重要なのです。
瞑想中はいろいろ雑念が出てきますが、つい禁戒に触れることも考えているものです。そのときにそれに気づいて、「いいねありがとう」でそれを止めるとよいわけです。
さらにそれを考えていたときのからだの感じに気づいて、しばらくその感じを眺めて、感じをオノマトペなどで表現するようにすると、感じは完全に変化して、禁戒に触れる雑念の根が断たれることになります。こういういことを地道に続けることで、心が清らかになっていきます。

