投影同一化

世の中にはいろいろな人がいて、ひどいふるまいをしても全く反省できないなんて人がいるものですから、世間を呆れさせます。
心理学的には投影同一視という原因が考えられています。自分の中の嫌な部分を他者に映写機にみたいに投影して、その他者を「嫌な奴」として攻撃するわけです。
当の自分は自分の中の嫌な部分についてはまるで存在しないかのように切り取られてしまうので反省もしないし、嫌な気分もしない。ただただ「相手が悪い」で済ませることができます。もちろん投影された相手はいい迷惑です。最近ではネット上で有名人に対してこれがなされてしまっていると思います。
自分の中の嫌な部分とは、劣等感とか恥ずかしさとかですが、これときちんと向き合うには肝が座っている必要があります。と言いますか、きちんと向き合おうとするときに肝が座ってくるわけです。自分の中の不都合なものにきちんと向き合うことが大事ということですね。それでやっぱり「いいね、ありがとう」と言ってあげます。劣等感や恥ずかしさも、あって良いものですから。