関係性が一番

時間というものは規則正しく進むものという常識を私たちは持っています。だから1時間では歩けば4km進む、車なら40kmとか60km進む。
ところが光の速度は1秒間に地球7周半の距離を進みます。これは遅くなったり速くなったりしません。光の速度を絶対的なものだとしたら、時間が進む速度の方が変わらざるを得なくなります。アインシュタインはそう考えて、相対性理論ができたわけです。もし光のスピードの乗り物に1日乗って旅をして帰ってみたら家で待っていた人は何十歳も年を取ってしまったということが起こるわけです。
実際には光のスピードの乗り物は作れませんから自分だけ若いままでいることはできないですが、皆一緒に年を取っていくというのは当たり前のことではないです。
お役所と一緒に仕事をすることがよくありますが、「予算が限られている」ということをよく言われます。お金の数字に縛られて、こちらの考え方を変えていかなければならないというわけです。しかし私などは人の人権が守られるのが一番でしょうという立場にいるので、予算の方をなんとかしてほしいということを述べる。どっちが正しいかで争ってもあまり意味がないと最近は思うようになって、関係性を良くしていくということを一番大事にしようということを最近は密かに考えているところです。