思考や行動を歪める感情の取り扱い

一心塾だより 第30号

 不安、自己否定、怒り、無気力、執着、嫉妬、孤独感、劣等感、自責感、めんどくさい、自己憐憫・・・ネガティブ感情を挙げたらキリがないのですが、これらは強い引力で心を引きずり込み、思考や行動を歪めます。逆に「自分は何でもできる凄いやつだ」、「皆自分より劣っている」などのポジティブ過ぎる感情も、同じ理由で思考や行動を歪めます。誰でも一つか二つ、そうした感情と<お友だち>しているのではないでしょうか。それによって物事や人間関係を正しく認識することができないでいます。
 多くの人は自分がどんな感情に陥りやすいか気づいています。でも気づいているのに、そこに引きずり込まれることに対して防衛策を持っていません。引きずり込まれ、その感情に浸ることはちょっとした快感も伴い、依存的になっているからです。脳から快感ホルモンが出ているのかもしれないですね。
 でもこのことを知ったのなら、ぜひそうした感情に引きずり込まれないよう踏みとどまってください。踏みとどまるとは、その感情をベースに思考しないことです。その感情に対して安全な距離を保ちながら、30秒ほどフェルトセンスが立ち上がるのを待ってください。
 難しいでしょうか。これを難しく感じる人は、マインドフルネスを練習してください。しばらく呼吸を観察するだけで結構です。その間何も考えないようにしてください。筋肉の伸びを感じながらヨーガのポーズを行うマインドフルネス・ヨーガもお勧めです。そして再度感情と向き合ってみてください。セルフ・フォーカシングです。
 日々セルフ・フォーカシングすることでそうした感情に引きずり込まれないようになります。毎日の練習が大事です。毎日練習しないと、そうした感情に対抗できるようにならないのです。毎日やれば効果は確実に実感できます。物事がよりクリアに見え、人間関係が楽になります。そしてフォーカシングのリスナーとしても上達します。