マインドフルネス・ヨーガ
マインドフルネスとは、今に気づいていることです。
今というこの瞬間に、私たちは呼吸をしていますし、体を動かしていたり、何かを考えていたりします。例えば呼吸に的を絞り、今呼吸をしているということに、ただ気づいていること。それがマインドフルネスです。誰にでもできるとても簡単なことですが、ただ呼吸をしているということが、次第にとても尊いことに感じられてくるものです。
同じように、ヨーガを行うとき、例えば英雄のアーサナ(写真)を行うとき、伸びている筋肉、力が入っている筋肉に気づいていることができます。もちろん呼吸に気づいていることもできます。からだ全体の気持ちよさに気づいていることもできるでしょう。これがマインドフルネス・ヨーガです。つまり、今ヨーガをおこなっていることに対しマインドフルネスであることです。言い換えれば、マインドフルにヨーガを行うことです。
基本的にはヨーガはマインドフルに行うものですから、わざわざ「マインドフルネス・ヨーガ」という必要もないかもしれませんが、「マインドフルネス」の言葉を冠することで、意識の指向がはっきりすることは確かでしょう。
レッスン中は意識の使い方について、割と頻繁にコメントします。そうしないと、すぐに我々の意識はあらぬ方向にさまよい始めるからです。例えば「膝の裏側の筋肉が伸びていることに気づいています」、「全身のからだの感じや呼吸の状態に気づいています」など、それぞれのアーサナによってコメントは異なります。レッスン全体を通して、しっかりマインドフルネスを体験することになります。