加害者としての意識を持つこと

 被害は記憶に留まりますが、自らの加害性に心を止める人はあまりいません。被害者意識は他者を責める強い口実になります。今起こっている戦争も発端は被害者意識からなのではないかと思います。

 私たちは知らずに人に被害を与えているかもしれません。でも大抵は赦(ゆる)してもらえているから平和でいられます。

 加害者意識を持って、いつも謝っているというのもどうかと思います。相手の被害者意識を助長しますから。でも加害者意識は忘れてはならないでしょう。被害と加害は微妙なバランスの上にあります。そのバランスを保つのは「赦す」ということではないかと考えています。