般若心経における執着の解消

 般若心経の最初のところは、観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五蘊皆空度一切苦厄となっています。観音菩薩は般若の修行をして、五蘊は皆空であるとわかり、すべての苦しみがなくなった、ということです。
 般若の修行というのは、心が軽く自由であること。五蘊というのは心が執着を起こしていくシステムのことです。
 今皆さんが行った瞑想は般若の修行です。心が軽く自由になるための方法です。でも心が執着を起こすシステムのことも知っておいたほうが良いでしょう。
 常々、思い出すたびに嫌な気持ちになることというのが誰にもありますが、そういうことを思い出したり、実際に直面すると体にちょっと反応が起こります。それに続いて、頭の中にいろいろ連想が展開していきます。この2つのことに無頓着でいると、嫌な気持ちになることが繰り返されてしまいます。

ヨーガ3分話

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