火のないところに煙は立たない

 火のないところに煙は立たないといいますが、雑念を煙だとすれば、火は何に当たるのかというところが問題です。例えば昨日見たドラマのことが浮かび上がっているとしたら、やっぱりそれが楽しかったとか、あの場面が引っかかったとか、なにかそういう感覚があって、そこからモヤモヤっと煙のように雑念が湧いてくるのではないかと思います。だからしばらく雑念をそのままにしておいて、それからこの雑念を生じさせている大本の感覚はなにかというところに意識を向けてみていただきたい。そこには楽しさや、悔しさや、引っ掛かりや、なにかの感覚があるはずです。