リスニングについて
一心塾だより 第4号
3月19,20日と二日に渡ってみっちりフォーカシング・サンガを行いました。多分にリスニングの訓練にもなったと思います。フォーカシングの場面と通常の相談場面とは趣は違うのですが、フォーカシング的な聴き方が活かせる部分は多くあります。箇条書きにしてみましょう。
1,伝え返し。相手の話の中の大事な言葉を捉え、それを伝え返します。やはり気持ちを語る言葉はきっちり伝え返す必要があります。
2,まとめの伝え返し。話が一区切りしたときは、「ここまでの話をちょっとまとめますね」と伝え返します。それだけで相手のフェルトセンスは少し進展し、相手の話も新たな局面に展開していきます。
3,「何か、、」に反応する。「何か、、」とか「何というか、、」とか話し手がそういう言い回しをしたときはフェルトセンスに触れるチャンスなので、性急に言葉にしようとする相手をちょっと制止し、「そこは大事なところのようなので、ゆっくり進みませんか」などと言葉掛けします。これによって話の流れがぐっと深まります。話し手は必ず「何か、、」と言うわけではないですが、フェルトセンスを濃厚に漂わせる言い回しに対しては敏感に反応するようにします。話の内容に気を取られていると、これが難しくなります。常にフェルトセンスを感じながら聴くことを忘れないようにします。