心が元気になるための七か条
一心塾だより 第84号 2023年11月29日
近年災害が多発していますが、期せずして大変な状況になったときに、心が折れてしまう人と、折れずに頑張れる人がいます。その違いは「レジリエンス」にあると言われています。 レジリエンスとは精神的回復力のことで、近年注目されているキーワードです。
私が考えるレジリエンスを「心が元気になるための七か条」として以下にまとめてみました。
- 些細なことに感謝する
- 目的を意識する
- 実験心を持つ
- 助けを求める
- ネガティブな事柄の中にポジティブな要素を見出す
- 全体や他者を思いやり、協力関係を築く
- 被害感情や依存心を持たないようにする
1.些細なことに感謝する
例えば雑草が風に揺れただけで「ああいいな、ありがとう」と思えるということです。私のヨーガ教室では瞑想のときに雑念に対して「いいね、ありがとう」と心で呟くよう常々申してますが、レジリエンスを高める方法でもあります。確実に心が穏やかになり、笑顔が増え、幸福感が全身に広がります。
2.目的を意識する
何もやる気がせず、ダラダラ過ごしているとしても、実は心身が「心身を休ませる」という目的をもって我々にそうさせているのかもしれません。だとしたら「シャキッとしろ!」と自分にカツを入れるのは無駄なことです。心身の目的に協力して、もっと効率的に心身を休ませるよう考えた方が良いでしょう。
自分は何のために今この行為をしているのだろう、と折りに触れ考えてみると、心身は奥深いところで私たちをよりよく生かしたいと必ず望んでいることがわかってきます。その意図が読み取れたら、レジリエンスは飛躍的に高まります。
また、3~5年後に自分はどうなっていたいのだろう、とときどき思案して見えるところに貼っておくことをお勧めします。わくわくするような未来をイメージできるといいですね。そうしたら、今日この一日をどう過ごすべきか、迷いが無くなると思います。
3.実験心を持つ
あれこれ実験的に試すことができる人は、必ず前に進むことができます。レジリエンスが低い人は「どうせだめだから」と実験心を持とうとしません。例えば、人間関係において「あの人には何を言ってもだめだから」と考える人は、常に同じパターンで相手に接して、同じ反応を引き出しています。ほんの少しだけ、無理なくできる方法で今までのやり方を変えてみる、これが実験心です。うまく行かないならまた次の手を考える。あきらめずに実験を繰り返えすうちにレジリエンスが高まります。
また次回以降、4~7を解説しますね。