敏感すぎない鈍感すぎない
感覚器官とフィードバックの話は前にもしたことがあると思います。料理の味見をして、ちょっと甘みが足りないからみりんを足すなんてことをしているわけで、これが味覚のフィードバックです。人間には五感だけじゃない無数のセンサーがあります。卵の値段を見て、うわー上がったなーなんて思うのは経済センサーが働いているわけです。1円でも安い店に買いに行く人もいれば、安かろうが高かろうがあまり頓着しない人もいる。これは経済センサーが鈍い人ですね。
今日申し上げたいのは、敏感なセンサーが働いている分野に私たちは興味を持つということです。舌の敏感な人は料理に興味を持つでしょう。経済センサーが敏感な人は、スーパーのチラシを食い入るように見るでしょう。花粉のセンサーが敏感でアレルギーになるということもありますし、力関係に敏感で少しでも下に見られるとすごく腹を立てる人もいます。痛みに敏感でそれが恐怖と結びつくという人もいます。